お金

日本政府の債務残高

日本政府の債務残高を戦前から眺めてみましょう。

第二次世界大戦当時に、
日本政府はその膨大な戦費を賄うために
多額の戦時国債を乱発しました。
その結果、当時のGDPに対する債務残高の比率は
なんと200%にものぼりました。

つまり、借金がGDPの約2倍になったということです。

そして、この膨大な債務を解消するために
敗戦後に大変なことが起こりました。

ハイパーインフレーション、預金封鎖
新円への切り替え、財産税など
国民に大きな負担と混乱、そして痛みを与えて
何とか解消したのです。

GDPに対する借金の比率200%という数字が
どれほど大きな比率であるかわかると思います。

それでは、現在の日本政府の比率はどのくらいか
ご存じですか?

財務省がHPで公表しているグラフをご覧ください

コロナの影響と対策で、2020年度で256%
つまり、2.5倍を超えたのです。

第二次世界大戦後の2倍を大きく超えてしまったのです!

これは大変な状況であることを理解する必要があります。

日本の生産人口は毎年減少を続けています。
さらに高齢化はこれからが本番です。
65歳以上の高齢者人口のピークは
2040年に来るのです。

2020年に1人の高齢者を2人で支える状況から
2040年には1人を1.5人で支える必要があるのです。

若者の減少、インフラの老朽化
公共交通網の衰退など
このままいけば様々な問題が噴出してくることが明白です。

こんな状況でお金をばらまいている余裕はありません。
ただ単に、借金を増やして
問題を先送りにしているだけです。

自分たちの子供たちにツケを回しているだけなのです。
この現実をなぜ国民に知らせないのでしょう?

コロナは目に見える脅威なので
国民の関心を引きやすいでしょう。
一生懸命対応しています。と見せやすいのでしょう。

しかし、その陰で、どんどん悪化している財政や、
将来へのツケ回しが正当化されているのです。
私たちは、もっと賢くなる必要があると思います!