ツェルマットはスキーヤーの天国です。
死ぬ前にぜひもう一度行きたいところです。
ツェルマットの魅力を並べましょう。
① 空気がきれい
ガソリン車は全くこの村には侵入できません。
一つ手前の村で足止めされます。
したがって、排気ガスのにおいが全くしません。
空気は、どこまでも澄みわたっています。
② 静か
街中の交通手段は、音の静かな電気自動車と、
シャンシャンと鈴の音を響かせて走る馬車だけです。
わずかな音も、真白な雪景色に吸い込まれてしまい、
おだやかな静けさに支配されています。
③ 犯罪者がいない
小さな田舎の村で、外部からの交通手段は鉄道だけ。
犯罪者が狙うような施設もありません。
そのうえ宿泊料が高いので、
犯罪者にはまったく割が合いません。
④ 景色が良い
マッターホルンという、世界一絵になる山を
もっとも絵になる角度から眺められるのが
ツェルマット。
本当に素晴らしい景色です。
⑤ 何よりゲレンデがすばらしい
スキーをやる人間にとって
これこそが一番の魅力です。
どんなにすばらしいゲレンデなのか、
具体的に説明しましょう!
ツェルマットの周りには、いくつものゲレンデがあり、
それぞれアプローチの方法も
登山列車、
地下ケーブル列車、
ゴンドラ、
リフト
とバラエティに富んでいます。
なかでもスケールが大きいのが、
イタリアへの越境スキーです。
ゴンドラを縦に3本乗り継ぐと、
富士山頂上より高いところに立てます。
そして、そこからイタリア側への
長い長いダウンヒルを存分に楽しむことができます。
途中、果てしなく巨大な氷河に
シュプールを刻んだり、
マッターホルンの威容をながめながら
豪快に滑り降りたり、
そのスケールの大きさはまさに感動ものです。
イタリア側に滑り降りるには2つの条件があります。
1つはパスポートを忘れないこと。
もう1つは天候が安定していることです。
なぜなら、ツェルマットから
行きには3本のゴンドラを乗り継いで
国境の峠まで出なければなりません。
帰りには、イタリア側から、
やはり3本のゴンドラを乗り継いで
国境の峠までもどらなければなりません。
天気が崩れて、ゴンドラが止まってしまうと
帰れなくなってしまいます。
正月頃は、天候が安定しないため
1週間滞在して、たった1日しか
越境できませんでした。
イタリア側は、南斜面で
「太陽がいっぱい」に降り注ぎ、
スキー場の雰囲気が全く違います。
ラテン系のノリなのです。
色彩もカラフルで、明るくて
スイス側のシックな色調とは全く違います。
レストランでも、ピッツアやパスタにワインを空けて
デリチオーゾ!(おいしい!)
天気の良い日に、
このイタリア行き大滑降を経験すると
人生観が変わりますよ!