生きがい

陶芸

大学時代に陶芸研究会に入りました。

なぜ、「陶芸」だったのか?

今思うに、
① 世界に進出する手段
若い世間知らずの人間として、
世界に進出したいという野望をもっていました。
しかしながら、何の特技や実力のない身ゆえ
何か身に着けるものはないかと考えて
日本の伝統工芸なら
アドバンテージがあるかもしれない
と思ったのです。

② 芸術家になりたい
組織の中であがいている会社員より、
「芸術家」のほうが絶対かっこいいでしょ
芸術家にはなりたかったのですが
音楽や絵画の才能がないことは
理解していました。
もっと、泥臭い世界なら
何とかなるかもしれない
と思ったのです。

③ 新しいことに挑戦したい
大学生になったとき、
自分の住む世界や可能性を
ひろげたいと思いました。
何かあたらしいことに挑戦したい
そう思った時に
陶芸という世界は全く経験がなく、
徒弟制度をイメージさせるような
大学教育とは真逆の世界だ
と思ったのです。

ところが、結果的には
このサークルに入ったおかげで、
良かった点は、
実は人間関係でした。

先輩に恵まれて、
試験やレポートに関する情報をたっぷりいただきました。
理科系や、文学系などの他学科専攻の学生と知り合えて
友人が増え、視野が広がりました。
飲み会や、合宿やスポーツ大会に参加して
とても楽しい学生生活を送ることができました。

もちろん、陶芸もやりました。
当時のサークル生から
プロの陶芸作家が何人も誕生し
現在も活躍しています。
たまに、東京で作品展があるときには
当時の仲間が集まって
旧交を温めています。

そんな機会が、
コロナで失われていることが
とても残念です。