シェアードサービス部門
<シェアードサービス事業の企画立案>
企業グループにおいて、
グループ内の各社に
給与や会計といった業務の専門人材を
抱えておくことは結構大変です。
小規模な会社では
業務量とのバランスが取れないことも多く、
専門性が非常に高いので、
急に辞められたときの補充も困難です。
そこで、各社ごとに担当者を置くのではなく、
「グループの中に
給与や会計を専門にやる会社を作って
そこで集中的に処理し、
各社には各社の本業に集中してもらう」
というのが、
シェアードサービス事業の哲学です。
現在では、
多くの企業グループがこの哲学を取り入れていますが、
2001年当時はまだ知られていませんでした。
私は、上司から、
「グループ会社の給与業務などのサービス業務を
もっと効率化できないか?」
という宿題を与えられていました。
どうするべきか考えながら書店を徘徊していた時に
出会ったのが、
「シェアードサービス
間接部門のサービス向上とコスト削減の実現
(アーサーアンダーセンビジネスコンサルティング/著)」
という本でした。
そして、この本を種本にして
企画書を書いたのです。
この企画書はすぐに採用されて、
会社を立ち上げることになりました。
しかしながら、この当時、
「シェアードサービス」という単語は
だれも聞いたことがなかったので、
意味が分からないため、
「サービス業務サポートセンター」
という名前で立ち上げることとなりました。
とにかく、自分が書いた企画書が
実現するとは思ってもいなかったので、
感動したものです。
そして、このシェアードサービス会社は
その後大きく発展し、
給与業務だけでなく、
会計業務、不動産事業、研修事業、人材派遣事業
などまで範囲を広げることができました。
全く新しいコンセプトを企画することは
生みの苦しみを経験はしましたが、
夢とやりがいを感じることができました。