支店勤務
<お客様のアテンドという重要業務>
その次には、
石川県の金沢にある支店勤務となりました。
まだ子供がいませんでしたから、
最初は妻と二人で、
途中で子供が生まれてからは家族で、
転勤生活をエンジョイしました。
北陸には8大温泉と呼ばれる
有名な温泉地がありますが、
そのすべてを3年間で制覇しました。
また、そのころ「ふるさと創生」で
地方にたくさんの日帰り温泉施設ができましたので、
週末には温泉めぐりを楽しむことができました。
支店の業務で一番重要な仕事は、
本社から来た方々のアテンドです。
1泊二日くらいの日程で支店に出張に来た方々へ
金沢らしい観光地を案内して、
夜は居酒屋か料亭で金沢らしい夜をすごしていただく。
こんな楽しい仕事はありません。
兼六園の意味(六つの魅力を兼ねそなえた庭園)
を覚えたり、
名所旧跡の故事来歴を調べたり、
観光ガイドってなかなか良い仕事だなあ
と感じたものです。
<会計管理のプロ>
支店では、経理の視点で厳しく会計原則を守らせました。
そのため、最初は融通が利かない堅物だと煙たがられました。
しかし、本社から会計監査が入ったときに、
この支店は全国に模範となる取り組みをしている。
会計管理をしっかりとやっているとほめられました。
その時以来、幹部連中の私に対する見方がガラリと変わりました。
「あいつの言うことは正しかった」のだ。
よし、信頼しよう。
その時から、皆が私の言うことを聴くようになり、
私はものすごく仕事がやりやすくなりました。
物事には、譲れないルールと
柔軟に対処できるグレイゾーンがあります。
その辺のメリハリをキチンとつけて、
たとえ煙たがられても、
言うべき時には言うことは
絶対に必要だと感じた次第です。