なつかしい記憶です。
私にとって、
一番古い食べ物の記憶は、
屋台の焼きそばを食べた記憶です。
たぶん5~6歳のころです。
何かのイベントなのか定かではありませんが
屋台で売っていた焼きそばを
親が買ってくれて食べたのです。
その時の幸せな記憶は
今でも忘れることができません。
ソースが焼けた香ばしい香り
甘酸っぱくてスパイシーで
初めて食べた大人の味。
立ちのぼる湯気と煙
焼きたてのライブ感と
屋外で食べる解放感。
すべてが初めての経験でした。
昭和の時代です。
たぶん家の調味料は醤油だけで
ソースなんてなかったのでしょう。
世の中には、
こんなおいしいものがあったのだ!
それ以来、
焼きそばはあこがれの食べ物になりました。
神社やお祭りの屋台、
ドライブインの鉄板コーナー、
お好み焼き屋さんの締めの一品。
あとで後悔することが多いですが
つい、買って食べてしまいます。
あの時の味には中々めぐり合えません。
記憶のなかの味というのは
いつのまにか美化されてしまうのかもしれません。
でも、おいしい食べ物の記憶を持っていることは
大切にしたいと思います。
あなたのおいしい記憶は何ですか?