マイクル・コナリーの作品が好きです。
ミステリーというよりは、
クライムノべルと呼ぶべきかもしれません。
どの作品も面白く、読み始めたら止まりません。
また、私が生きた同時代のアメリカの雰囲気が
とてもリアルに作品に息づいています。
作者は、私と生まれた年が近いので、
ほぼ同時代を生きてきました。
1970年代のベトナム戦争や公民権運動
政治の腐敗や人種差別と犯罪の多発。
猟奇的犯罪や連続殺人事件など、
そういう負の側面を経験し、
乗り越えながら今のアメリカの繁栄があります。
1980年頃にアメリカを旅行した時、
「ホテルにチェックインしたら、
まずベッドの下を確認しろ」と言われた時代です。
「ベッドの下に死体があるかもしれないから」
と、当時まことしやかにささやかれていました。
そういう恐怖感はやはり感じました。
作品の中ではジャズが効果的に使われています。
1990年代にLAを訪れた時に、たまたま
”BAKED POTATO”というライブハウスに行きましたが、
作品の中に登場したのでうれしくなりました。
ハリー・ボッシュシリーズはアマゾンプライムで
ドラマ化されました。
時代設定を少し変えてはいますが、
原作の雰囲気はとてもよく伝えています。
ドラマを見て、気に入った方は、ぜひ、
原作も読んでいただきたいと思います。
本当におすすめです。