メッセージ

20代の君へ

悩みすぎるな!(人生には無駄がない)

これは、20代の皆さんへの私からのメッセージです。

20代の自分を振り返ると、
コンプレックスの塊で、自信がなく、
悩みだらけで生きる意味を見つけられずにいたことを思い出します。
「人生の目的が見つけられない」
「何のために生きているのかわからない」
暗かったですね。

できないことばかり数えていて、マイナス思考に偏って、
一時期うつ状態に陥ったこともありました。
人生の目的が見えなかったのです。

今から思えば、
なんと無駄な時間を過ごしていたのかといえるでしょう。
でもその当時には、まわりを見渡す余裕もなかったのです。
負のスパイラルに陥っていたのです。

その後、30代になり、人材育成部門に異動しました。
そこでは、学生の採用活動と従業員の研修を受け持ちました。
採用活動とは、学生に企業の夢を語る仕事です。

大勢の学生を相手に夢を語っているうちに、
私はいつの間にかプラス思考になっていました。

また、研修では、社外の講師の紹介役で
たくさんの研修に付き添いましたが、
まさに「門前の小僧習わぬ経を読み」ということわざがあるように、
いつの間にか研修講師のプラス思考の考え方に洗脳されてしまったのです。

その時に悟ったことは、
「人生の目的は成長することにある」ということでした。

そう考えると、
「自分の周りに起こることは、
すべて自分を成長させる為にある」と思えます。
どんなに嫌な人や嫌な出来事も
「自分が成長するための糧」だと思えば、
喜んで受け入れることができるようになったのです。

「世の中には嫌なことなんか存在しない。出来事があるだけ。
この出来事は、自分の心の持ち方、受け止め方ひとつで、
良いことにも悪いことにもなるのだ。
だとしたら、
すべてを良いことと受け止めたほうが
精神的にも楽になってストレスも溜まらない。」
そう考えることができるようになりました。

悩むことは必要だと思います。
しかし、悩みすぎることは良くありません。

昔の友人の中に、悩みすぎて10代で自殺してしまった人がいました。
もちろん本人が本当に悩んでいたことの中身まではわかりません。
でも、その友人の笑顔が記憶の中に残っているだけに、
生きてさえいれば、あの笑顔をもう一度見ることができたのに
と思うと残念でなりません。

20代の皆さんへの私のアドバイスは、
「人生には無駄がない」ということです。
悩んだことも、落ち込んだことも時が来ればすべて自分の財産になります。
悩みすぎることなく、一つのことにこだわりすぎず、
時には気分を変え、前を向いて進んでください。