内部統制室長
＜新しい制度の立ち上げ＞
広報室長の次には
内部統制室長に任命されました。
ちょうど日本にＪ-ＳＯＸが導入されて、
企業が「内部統制」という制度を確立し
公表することが義務付けられたときでした。
新しい制度を、社内にも
そして同時に公認会計士にも
認めてもらわねばなりません。
双方の利害が相反する中で、
新しい制度を
社内に浸透させなければなりません。
会計士には、
会社の特殊性や風土について
理解していただくことを心がけました。
すべては理論通りにはいかない
部分もあることを
わかっていただかねばなりません。
一方、会社の方々には、
今までのように経験と勘と度胸だけでは
これからはやっていけないことを説明し、
意識を変えてもらわねばなりません。
株式を上場しているということは、
株主や投資家に対する
説明責任があることを
わかってもらわなければいけないのです。
ここでも、新しい制度を
どうソフトランディングさせるか、
皆に理解していただくか
大変苦労しました。
しかしながら、
新しいことをやることほど
やりがいのあることはありません。
本当に充実した毎日を送っていたことを
思い出します。
米国のCIA（公認内部監査人）
という資格も勉強して取得しました。
